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2006年3月 6日 (月)

死刑。その3

今回は
霧の中の鈴
の中の
死刑制度について

及び、ハンムラビ法典について。

たとえば、便宜的に、「無罪判決」を「0刑(ゼロけい)」、
「死刑判決」を「100刑(最大)」の刑罰であると考えてください。
対して、「罪の重さ」も便宜的に「○○罪」と数値で表すこととします。
すると、死刑制度が廃止された状態は、
刑罰は「99刑」までしかないことになります。

ですが、「100刑」がなくなると「99刑」まで。その「99刑」は無期懲役、ということになりますね。
でも多くの犯罪者は15年ほどで出所します。
これでは「99刑」どころか「60刑」ぐらいにしかなりません。
そこで、前回にも書きましたが、「無期限懲役」が代用になるわけです。懲役250年。酌量されたとしても出所までにかかる年数は100年近く。これなら実質的な死刑と同じですね。「一生涯、社会に出られない」という点で。

僕としては、あっさりと死刑にしてしまうよりは、死ぬまで牢獄に閉じ込められる方が精神的にきついのではないかと考えています。

さてさて、いよいよハンムラビ法典ですが、霧鈴は

このハンムラビ法典の法文がつくられた背景としては、
「目を潰されたから相手を殺す」
「歯を折られたから相手を殺す」というような、
混沌とした社会の現状があったという風に理解しています。
そのような行為に歯止めをかけるため、
「目を潰された仕返しは、相手の目を潰すところまで」
「歯を折られた仕返しは、相手の歯を折るところまで」
という、「復讐の最大限」を規定したものです。
http://ayzad-khast.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_86f8.html

もりーは

つまり「死をもたらした者は死をもって償え」てことです。それ以上でも以下でもありません。連鎖も生まれません。http://blog.livedoor.jp/muddymolly/archives/50074414.html

これは一般的なハンムラビ法典の解釈ですね。僕が知っている限りでは
「目には目を」
というのは
「相手に何らかの損失を与えた場合、同等の価値のあるものをもって罪を償え」
ということであり、
「失明させたから、犯罪者も失明させる」
というものではないらしいです。

ちょっと引っ越しのどさくさで資料をどこにしまいこんだのか忘れてしまいましたが、基本的に
「人を殺した者は死刑」
という単純なものではない、と聞いたことがあります。
だからハンムラビ法典には「目には目を」と確かに書かれているんですが、補足文がついていたはずです。
「それがいやなら家畜を何頭」とか、そんなやつ。

そもそも、ちょっと考えれば分かることなんだけど、例えば自分の腕が折られたとしますね。
相手の腕を折れば満足するんでしょうか?

違いますね。
多くの人はむしろ慰謝料がっぽりの方がいいはずです。
「目には目を、歯には歯を」の言葉のインパクトによってそればかりがクローズアップされていますが、実はそれほど単純な法ではないんだ、ということは意外と知られていないようです。
資料が出てきたらまた書きます。

え~っと…
ちょっと粗っぽい内容でしたが、とりあえず、ということで。

ちなみに法哲学において、法の存在意義とは
「法律とは法律が必要ない社会をつくるためにつくられるもの」
であって、あらゆる人々が犯罪を犯さないように刑事罰を設けて、犯罪数の減少を狙っているわけです。
従って、法哲学的観点から見れば、全ての刑事罰には抑止効果があるのだ、ということができるわけで、「死刑には威嚇効果がない」という主張は、法哲学を無視しているのではないかと思うところです。

余談ではありますが、罪刑法定主義というのは、「あとから刑罰を作ってはならない」というものであり、

「パンを万引きして死刑にするのは無茶だ」ということ。
http://ayzad-khast.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_86f8.html

を平気でやっちゃったのが、かの有名な東京裁判であります。

と、3回に分けて書きましたが、今のところは以上です。
異論反論おぶじぇくしょん、お待ちもうしあげておりますです。>もりー&霧鈴

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