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2006年7月14日 (金)

ジダンの頭突きと平和ボケ日本

ワールドカップ、終わりましたね。
肝心要の準決勝と決勝は仕事の都合で書いてる時間が取れませんでしたが、

優勝:イタリア
準優勝:フランス
3位:ドイツ
4位:ポルトガル

という、僕の当初の予想

優勝 オランダ
準優勝 イングランド
3位 ブラジル
4位 スペイン
http://showkei.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_b4ab.html

とはまったく違う結果になりました。
つーか、ハズレすぎじゃん・・・orz

ところで、決勝戦のイタリアvsフランス。
ジダンの頭突き問題がかまびすしいですね。

決勝戦の延長でマテラッツィに頭突きして一発退場。
ワールドカップのオフィシャル・サイト(http://fifaworldcup.yahoo.com/06/jp/)の
http://fifaworldcup.yahoo.com/06/jp/w/photos/index.html?i=0&d=1
にも写真が載ってますが、僕が勤めている社をはじめ、どこの新聞社も

「ジダン頭突き問題」

として大きく扱ってます。
サッカー選手の行為、しかも海外の選手の話題がこれほどまで大きく扱われたことって、日本の新聞史上、初めてのことじゃないかな?
もはや社会問題と化しており、僕も非常に興味を抱いているんですが、

日本人には関係ねーじゃん

というのが率直な意見です。紙面化するのはいいけど、深刻な移民問題など存在しない日本で
「移民社会があーだ、こーだ」
と騒いだところで、何か教訓になることってあるんでしょうか?
(在日問題がある、といわれそうですが、その点に関しては後日、折を見て書きたいと思います)

でも、別の側面からは、日本にとって、極めて重要な問題をはらんでいる「事件」だとも思っています。

ジダンの会見を見てると、
「母と姉を侮辱された」
とのこと。
「最初は聞き流していたが、繰り返し聞かされたもんだから、男として体が反応した」
「自分の行為を悔いることは、相手が正しいと認めることになる」

などなど。

ジダンの頭突きシーンだけをピックアップすれば、これは確かに許されざる行為だと思います。
現にジダンにとって最後の試合だというのに、彼はレッドカードで一発退場という「制裁」を下されています。
僕も最初見たときは、
「ジダン最悪。最後の最後でワールドカップを汚した」
と思いました。
僕と同じような目で見ている人も数多く存在するでしょう。
ある新聞は
「いかなる理由があれども許されることではない」
といった、非常に感情的な論調の原稿を載せていました。

でもね、ジダンに侮辱的な発言をしたことはマテラッツィも認めてるわけだし、ジダン自身によると、
「自分の母と姉に関することで、非常に個人的なことだった」
と言い、
「『テロリストの娼婦の息子』と言われたのは本当か」
との問いに
「まぁ、そうだ」
と答えてたそうです

これ、どう思いますか?
「我慢すべきだった」
「ロッカールームでやればよかった」

などといった論調も見受けられますが、
僕はこれらの意見は
「平和ボケしてて、核家族化してて、愛国心を否定して、親でも平気で殺すような事件が多発してる日本」
を象徴するような論調だと思います。

自分の家族やら、親しい友人を侮辱されたら、しかも「口がすべった」程度ではなく、何度も繰り返し侮辱されたら、僕なら相手を刺しますね。

「暴力はいけない」
という風潮は世界中にあると思いますが、上に挙げた論調では、それがイコール
「言葉でなら相手をいくら侮辱しても構わない」
という構図になってるような気がします。

時には暴力に訴えてでも、自分の愛する人たちの名誉を守るべきシーンだってあるはずです。
その「名誉」というものをないがしろにして、アメリカの言いなりになり、北朝鮮がミサイルぶっ放しても
「アメリカさまが味方してくれる」
とか言ってる連中にとっては、ジダンの行為はいかなる理由があっても許されないでしょう。

「侮辱にも耐えなければならない」
という場面もあるかもしれませんが、僕はやはり、
「名誉を守るためには、侮辱には徹底的に対抗しなければならない」
と思っています。

北朝鮮のミサイル発射。
あれだけ「打つな、打つな」といい続けておきながらも、それを嘲笑するように発射した北朝鮮。
実害はなかったとはいえ、これは立派な挑発行為です。
制裁をめぐり、各国が外交交渉を繰り広げていますが、僕の個人的な意見としては、
「先制攻撃による報復行為」
が日本の名誉を守る最も良い手段だと思っています。

ジダンの頭突きから話がそれましたが・・・

現役最後の試合で一発退場という屈辱的な仕打ちを受けながらも、自らを育んだ家族の名誉を守ったジダンという選手は、プレースタイルだけでなく、人間としても尊敬に値する偉大なサッカー選手だったと思っている次第です。

逆に、ジダンを批判する連中は「名誉」という、人として最も大切な部分を失くした愚か者のように感じられて仕方ありません。
そういう奴らは家族や友人を侮辱されても、
「えへへ♪」
とかいって笑ってるんでしょうね。そんな、人間の信頼や尊厳を放棄した奴らにこそ、僕は
「社会から追放」
というレッドカードを出したい。
そんな虫けらどもとは絶対に関わりたくないな。

具体的にどのような言葉だったのかは、今はまだ分かっていません。内容によってはやはり
「ジダン最悪」
に戻るのかもしれないけど、少なくとも今の時点では、僕は絶対的にジダン支持。

サッカーの祭典の中で、人として最も大切なことを世界中に示した偉大な選手であり、人と、その人の家族の名誉を踏みにじるような発言は決して許すべきではない、ということを自らのサッカー人生最後の最後で世界中に知らしめた人物として、彼は単なる「サッカー選手」としてではなく、「世界で最も偉大な人物のひとり」として記憶されるにふさわしい人物ではないでしょうか。

これまで、あんまりジダンに興味なかったけど、あの頭突きの「真相」が徐々に判明するに従って、今さらですが、ジダンの大ファンになりました。

しかし…イングランドのルーニーがポルトガル選手のチンコ踏んで退場になった時、イギリスの新聞は、98年大会にベッカムがアルゼンチンのシメオネに対する報復レッドで退場になり、敗退したことを引き合いに出し、

「オーノー! またかよ!」

との見出しを掲げていたそうですが、ジダンのように
「あの時、ジダンに何が?」
ではなく(ルーニーのキャラクターによる部分が大きいんでしょうが)
「またかよ!」
とくるイギリスのマスコミにもあらためて惚れなおしました。
 

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